俳句ポスト365がリニューアルでお休みなのでちょっと雑談。
ネットのニュースを読んでいるとこんな記事が出てきた
俳句の季語にもなっている「卵」の旬は春だった!?|ウェザーニュース
読んでみると
- 鶏卵のもともとの旬は春だった
- 「歳時記」でも卵は春の季語に定められ、俳句も多数詠まれている
- 原種に近い鶏は春にしか卵を産まなかった
- 七十二候に「鷄始乳」と言うのがあって春の訪れを感じた鶏が卵を産み始める頃を指している
なんて事が書かれていて、ぱっと読むと鶏卵(ニワトリの卵)が春の季語のように取れてしまうのですが……
ウチの手元にある大歳時記二冊にはそうは乗ってないんですよねえ。
講談社の歳時記には先ず春に玉子の記載がない(見逃してたらすまん)。そして角川の歳時記には「鳥の卵」(傍題:小鳥の卵、雀の卵、抱卵季)と言う季語は載っているが「多くの野鳥は……」との説明がありこれも現在のニワトリには当てはまらないし、例句もニワトリ以外の鳥の卵に読める。
ニワトリの卵としては「寒卵」って季語があるけど、そこにも「卵だけなら春」なんて情報は書かれていないしなあ。
個人的には現在季語として使われている「卵」には「ニワトリの卵」は含まれないと思うんだけど。
<追記>
この後、プレバトで「あくび」の事を春の季語だなんて間違い(スタッフが編集の時に春の季語を言うテロップとナレーションを入れた)が発生。この鶏卵問題と合わせて夏井いつき先生のブログに説明の記事が掲載されました。
目次
夏井いつきの「いつき組日誌」|卵も欠伸も季語ぢゃない
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